「この人を救いたい」と思いながらも方法が分からずに苦しんでいるあなたへ

伝わっている

伝わっている

あなたが考えていることは全て筒抜けです。
伝わっている
たぶん、そうなんだと思います。

ーーー

認知症と診断されている、Oさん(80代・男性)は、
とある施設で穏やかに過ごされています。

私の役割としては、Oさんが暮らしやすいように、
身体の状態を整えることです。

もともと口数の少ないOさん。
認知症とは言っても、奥様によると、

「でも、主人は昔からこうでしたから」

と仰ることが多いです。

Oさんは、

「はい」
「いいえ」

は、はっきり答えられますが、
自分から何かお話されることは一切ありません。
ある日。

ーーー

私は、

”人が考えていることはこの空間に充満している”

という仮説を持っています。

そして空間に充満している人の考えは、周波数さえ合えば、誰でも受信できるはずだと考えています。

Oさんのマッサージをしながら、ふと「パン」が食べたくなりました。

私は、お昼にパンを食べようかなという想いを持ったと同時に、

これは私の考えではなく、Oさんの考えなのでは?

と思い至りました。

ーーー

私はOさんに

「Oさん、もしかして今、”パン食べたいなあ”と思いました?」

と聞いてみました。

今までもOさんには、いつも

「何か食べたいものはありますか?」

という問いかけをするのですが、

Oさんは毎回

「いいえ」とか「ないです」

と一言答えるだけです。

しかし、今回は違いました。
今まで見たことがないくらいニッコリされて

「うん、パン食べたい~」

とハッキリ仰ったのです。

ーーー

「うん、そうねえ、パン美味しいもんね。
どんなパンが良いかな、、」

私はそんな風に答えながら、とても嬉しかったです。
そして、

「ああ、やっぱり伝わるんだ」

と確信しました。

ーーー

私たちは普段、自分がそう思っていないだけで、

自分や相手の考えは、声にしなくても、

相手に伝わっているし、相手も確実に感じています。
ただ、実感が弱いので、音で確認している、、

そんなところが実情かもしれません。

そんな私の一考察でした。

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